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子供の日に読みたい本
2022 / 05 / 05 ( Thu )
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修道院とは、相手を理解したいと思う人にほんの少しずつ開いていく扉のようで、
手作りには人の温かさが宿る。 ⁡

「修道士はビールを作り、女はレースを編む」(向田邦子)⁡







⁡『駅の子の闘い』から抜粋したいことが三つ。⁡


 映画『火垂るの墓』が放送されると、
SNSでは、「自らの判断で親戚の家を飛び出したのだから、路上生活で苦しんでも自業自得だ」という声が大きくなっていた。
しかし、孤児となった小倉さんから、親戚にされた冷たい仕打ちと虐待、そのときの気持ちを聞いた後では、私の中で「自己責任論」のような考えは持てなくなっていた。⁡


 あるキリスト教系の保護施設に入った孤児が受けた屈辱的な仕打ち⁡
「クリスマス会ということでいい服を着せてもらい喜んでいたのもつかの間、会がおわり、地域の人たちが帰ると、すぐに服を脱がされ、元のぼろぼろの服に着替えさせられた」⁡


 1496年:GHQの公文書、戦争の影響で浮浪児となった子供たちが依然として各地で悲惨な状況にあることに対し⁡
「日本の官僚の歴史的な無感覚と無関心さがこの種の活動において、人員、食料、設備の不足よりもさらに障害になっている」⁡


共通して言えるのは、人がもつ内面の冷たさ。
その人たちがよく口にするのは「世間」や「社会」。
(同じ人間かと疑うほどに冷たい)⁡


だけど、子どもたちが求めるのは人の『ぬくもり』。⁡


"いまでも苦しんでいる子どもたちが、たくさんいる。⁡
そんな子どもたちに、声でもいいからかけてあげてほしい。"⁡




⁡本書からのメッセージ。⁡

 




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チェチェンについて
2022 / 04 / 03 ( Sun )
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ロシアは真実の暴露を恐れている。⁡


感想として、ロシアのプーチンは同じことをしている。
第二次チェチェン侵攻でロシアの支持率を集め、圧倒的な地位を築いたということ。⁡

「たとえば、ウクライナはソ連に発生した大飢饉を、飢饉ではなくソ連によるウクライナ人に対する大量虐殺であったという歴史認識の修正を、ロシア政府は断固反対し、反歴史捏造委員会を設置した」(本書より抜粋)⁡
今回の失敗で、ロシアは自ら隠してきたものをあらわにしたとも言える。⁡

書籍としては時系列がバラバラで、話の内容は衝撃的なのに描き方が小説じみているのは翻訳家の方も指摘されているところ。⁡

チェチェンの若者が煽動されていく姿は、トランプや日本の安倍総理のやり方とも似てる。⁡

国の危険さを、島国に暮らす日本人はよく知るべきだよ。⁡







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読書感想 プロテスタンティズム
2022 / 03 / 20 ( Sun )
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プロテスタント とは"抗議するもの"のこと。⁡

その中でとくに興味をひくのが二重の予定説で、
「人間は生まれる前に天国に行くか、地獄に行くか、あるいは救いか、滅びかは、あらかじめ神によってすでに定められている」⁡

アメリカに入ると、この世での成功が救済の証明となり、
与えられた人生で成功した者こそ神の祝福を受けた者だと、エネルギッシュに肯定され、美談として語られる。⁡

つまりは救済でさえ、己で勝ち取るアメリカンドリーム的な発想になるそうな。⁡


「人間とは不思議な存在である。
かつて批判していた者たちから自由になり、自分が権力を手に入れると、かつて批判していた者たちのふるまいと同じことを平気でやってみせる」
  (書籍の中から抜粋)⁡


国を嫌い、統治国家を嫌い、信仰の自由を求めて移住したはずのアメリカ人が、
同じように権力を握ると排他的な迫害をする問題がある。⁡


それに対し現代が解くのは…⁡
「神的な生は私たちの現世での経験において一ではなく多である。
そして、この多くの中に存在する一を思うことこそ愛の本質なのです 」⁡



   




修道院の食事とは、食を通して愛を感じること。⁡
「断食」とは食の恵みと有り難さを知る作法であり、ダイエットとは目的が違う。⁡

この世にある恵みを感じる、その心を愛と呼ぶそうな。⁡







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冬の読書感想
2022 / 01 / 17 ( Mon )
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『風さん、高木さんの痛快ヨーロッパ道中記』と『四つのギリシャ神話』
⁡⁡
※山田風太郎先生が日本人を痛烈に見抜いてるのが実に面白い。⁡⁡

⁡⁡「海外赴任者は…外人の花や鳥を愛すること、町づくりの能力には関心するが、のみこみは悪く、不器用なことに呆れるという。⁡⁡
⁡⁡しかし余にはよく分かる。そののみこみの早さ、器用さが日本人にたたっているのだ。
というより、本当にのみこんでいるのではない、本当の意味で器用ではないのだ」⁡⁡
⁡⁡
数千年もつづく欧州都市と、たった数百年で築いた雑多な都市では歩んだ道のりも違うけど、そこに「あった」生き方を喜べない、歌えないのは哀しい。⁡⁡
⁡⁡
日本人とギリシャ人との根本的な生き方、死生観の違いかもしれないけど、
小さな喜びを謳歌できる、無駄のない生き方かなとも思う。  ⁡

娯楽や祭りを増やすばかりで、心では楽しんでいないというのも理由かな。⁡⁡ 

⁡⁡
  


風太郎先生の忍法帖シリーズが好きな方には
こちらもおススメ?





パルメティス×パンデモ二ック (小生の書いた恥ずかしいごほんです汗)





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橋本治とは
2021 / 12 / 12 ( Sun )
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橋本さんは山田風太郎先生の「戦中派不戦日記」の解説者でもあるけど、人物評の好きなところ、そのテのご本をも愛読されるところに敬意を感じる。


「人は死んでも魂は死なない」⁡


人に教えてもらうより、自分で見つけたほうが面白いことを橋本治は知っている。
それはどんな学習法より大切なこと。 (例え艶本でも)⁡


当たり前なことを当たり前と言える人は、⁡枠に入ると言えなくなるから枠に入らない。⁡

なので、橋本治ほどの人でもヲタクとファンの違いは言えなかった。⁡
対象に「感情移入」できないものを『アバター』と解釈されるが、⁡ファンの「好き好きぃ」気持ちの熱量オーバーが『自己』すら凌駕したとき恍惚(現世からかけ離れたもの)ゴートゥーヘブンへ至る。⁡


「ちっぽけな倫理は悪である。人間とは、その壮絶なる極限において圧倒的な美しさを見せるものである」


まさに、人は死んでも魂は死なない。 ⁡
それを知っている橋本治。


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そしてクリスマスまでに終わりそうにない…。





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