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国民のための戦争と平和
2023 / 04 / 30 ( Sun )
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「戦争がないのが平和ではない。
戦争を否定すると近代文明が崩壊する」


"戦争は、ある日ある時ある所で突如として起きるものでは、絶対にない" 
と作者は明言する。

「戦争は、膨大な人命と物量を巻き込みかねぬ高度の組織的大事業。戦争をしないで、その政治目的を達成できるならば、そのほうがよい。

平和主義が、内なる信念を貫くのは結構だが、自分の願望を、単純に他人に対する要求とし、社会にも強制しようという態度は、それ自体が不合理である」と。

好む好まざるとにかかわらず、「皇帝」の領分には「皇帝」の論理が貫徹していることを冷静に認めねばならず。 
それを十分わきまえた上で「平和教」の布教に努めるのなら結構だが、困るのは、無知から出た善意の行為で。

「平和主義」の基本的な欠陥の一つは、敵を過小評価するところにあると作者は見抜かれる。


Q.戦争とは何か? 

A、高度に組織化された制度。末端の戦闘にも厳しいルールがあり、文明の生んだ制度の一つ。

国際社会には、必ず紛争がある。
紛争は解決されねばならない。
戦争は、そのような国際紛争を解決するための一つの手段。
しかも、それは最終手段である。
戦争と比べて、より合理的で、より実行的な国際紛争解決の手段は、まだ考案されていない。
⑥もし、それが考案されれば、戦争という手段は自然に消滅するだろう。それ以外に戦争をなくす方策があるはずがない。


『国際紛争解決の手段でない戦争はあり得ない』


つまり、戦争の対となるものは平和ではなく"野蛮"であり、
平和と戦争は同じ「文明」から生まれたもの。
「自然」なる姿を好む野蛮人にとって戦争は害だというのは、"文明は害だ"と宣告するのに近しい。

人類社会は常に"過程のこと"

もし、あの時戦争をしなかったらば、日本はどうなったか?(疑問)

当時の極東情勢をかんがみれば、両国の溝が浮かび上がってくる。必然から戦争は起こると。

建前と実態があまりに離れると、その国は破滅する。
建前と本音の乖離が続くと、制度そのものが崩壊してしまう。


Q.国連とは、そもそも何だろうか?

①国連憲章は戦争を否定していない。
②国連は建前としてユニバーサルな機関ではない。
③国連は、第二次世界大戦後の現状維持の執行機関である。
④国連は、各加盟国が一般的な政治的了解を相互に模索する場である。

(国連は戦争を減らす努力をするところ)

・「国際連盟」は「社会」ではなく『結社』のこと。

以上、日本人が国連を理解していない時点で、戦争を回避する(紛争を未前に防ぐ)方法と手段は何一つ考案されていない。


国際社会の歴史は、地上における政治的権力の配分の変更の歴史


自然は「そこにある」もの。文明は、「そこで作る」もの。 戦争も制度であり、文明の所産。つまり、人為的に作り上げたもの。
戦争は文明人が文明の力を費やし、紛争を解決する一つの手段。 

※戦争は、地震、台風、自然の現象ではない。


改めて、真の平和を願う者のなすべきことは何か?

まず、戦争の文明史的本質を洞察することである。

(ⅰ)戦争とは国際紛争解決の手段である。
(Ⅱ)戦争以上に合理的で実効的な紛争解決の手段を創造しない限り、戦争はなくならない。

②しかし、そのような一段と次元の高い国際紛争解決の新メカニズムは、その萌芽すら現れていない。

(ⅰ)長期的には、国際法の成熟を目指して、複雑きわまる組織的努力を続けること。要するに試行錯誤の段階にある。

(ⅱ)短期的には、これと並行して、現行の国際法の枠内で、できる限り戦争の勃発を減少させる努力を続けること。
※ただし、戦争廃絶の努力と錯覚しないように。

③そのような努力を続けてゆく過程で"ひょっとしたら"、戦争以上に有効的な国際紛争解決の新メカニズムについて、おぼろげなヒントが得られるかもしれない。

その間、現実に起こる戦争の可能性に対して、両面で十分備えがなくてはいけない。


以上が、真の平和主義の核心。
文明の鉄則である。  (小室直樹



弦理論に関しては正直むずかしかった。
前に読んだ「超ひも理論をパパに習ってみた」の中でオススメにあったので読んでみたが、それなりの専門知識がいる。
冒頭で紐と弦の違いが語られ、天文科学の歴史がひも解かれる話は面白かった。




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封印の昭和史 その2
2023 / 03 / 26 ( Sun )
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(前回の続き)

戦時国際法について⁡

合法的な戦闘員として認められるには、4つの条件を具えていなければならない。⁡
1、部下について責任を負う一人の者が指揮していること。⁡
2、遠方から認識することができる固着の特殊標章を有すること。⁡
3、公然と武器を遂行していること⁡
4、戦争の法規及び慣例に従って行動していること の四条件。⁡


・"裁判の主機能は行政権力から人民(国民)の権利を守ること"。⁡

Q.裁判とは誰の裁判で、裁かれる人は誰か?⁡
A.デモクラシーの国では「検事」が裁かれます。⁡
被告でも犯罪者でもなく、検事への裁判です。⁡

・中国では皇帝と王では天地の開きがある。英国のキング(王様)というのは「氏の長者」という意味⁡。

・日本は韓国に嫌われていない⁡。
⁡征服しておきながら、他方で平等にやりますよというような朝鮮併合をすると「何事か」ってことになる。
(日本人は今も昔も頭が論理的に働かないと困る)⁡

・アメリカの原爆投下こそが、最大の国際法違反。⁡

※住民に対する無差別殺戮を行った「明白な戦争犯罪」
(ハーグ陸戦協定違反)⁡

アメリカも中国も今なお厳然たる侵略国。⁡

なぜ西ヨーロッパ的な考え方を、東アジアにまで押付けられなければならないのか?⁡
チベットや満州、蒙古は、漢や唐の時代にもシナではありませんでした。⁡
中華人民共和国こそ、中国4000年の歴史における最大の侵略国であり、現代世界における有数の侵略国の一つ。⁡
アメリカはインディアンから奪った広大な土地をもはや返しようがない。⁡

・なぜ 通州事件 を教科書にのせないのか?⁡
通州事件 とは"中国保安隊"による日本在留邦人200人に及ぶ虐殺の記録。⁡

・国際連盟を脱退する必要などまるでなかった。⁡

・新南京政府との講話後、さっと引き上げればすべて解決した。⁡

「どこまでも戦う」と言った蒋介石も、結局は自派のため、自分の勢力拡大のために、抗日だとか反日というスローガンを掲げ、冷静に分析するならば、シナのためになることはしていない。⁡

・戦争のぎりぎりのところでも、日本陸軍は国の利益よりも陸軍の利益を優先させていた。⁡

・中央の責任を、現場に押し付ける日本陸軍の悪い体質。⁡

・真珠湾 最後通牒が遅れたのは日本大使館の責任。⁡

駐米大使館の不手際によって、85分間手渡すのが遅れた真珠湾攻撃への最後通牒。ミスを犯した人にはなんのお咎めもなく、恐るべきことに、それが今も昔も変わらない日本の官僚機関。⁡

ポツダム宣言は無条件降伏を受諾したものではない。⁡

無条件降伏したのは戦後で、いろいろと事情を知っている人が口を噤んでしまい、ますますもって歪んだ歴史観がはびこることになった。⁡

・戦後に正しいことを伝えようとする人材がいなくなり、事実そのものがアメリカ軍の占領政策(進駐軍の検閲)や左翼イデオロギー(赤い思想)のなかに埋もれ果てた。⁡

大東亜戦争は日本人研究の宝庫⁡

軍事に結びつきそうな科学的な基礎研究も大切で、アメリカのMITでは戦争学部があり、学部を出ると将校になれる。⁡

・都合の悪いことは隠すという日本軍の悪い癖もある⁡

「先の戦いは、結局は人種問題と石油問題であった」
昭和天皇回顧録(文藝文春)⁡


若い人を育てるために大切なことは、⁡
「日本は悪いことばかりをした弱い軍隊…」と否定的なことにポイントを置かないで、
人生を肯定的な物の見方や考え方で励ましていくべき


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封印の日本史
2023 / 03 / 21 ( Tue )
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どの本より重く、重要な資料が多いので長く引用・記載いたします。⁡

・まず「侵略戦争」は定義がされていない。⁡
「侵略」という言葉を使う際、頭に入れておかなければならない問題ですね。⁡

殺人について

軍隊は国際法に明確に違反しない限り、何をしても合法となります。⁡
投降さえすれば捕虜になるということはなく、だから、捕虜でないと決定すれば即座に殺されても仕方ありません。⁡
分け方は 
①純然と戦争で殺した場合は合法です 
②戦闘員の資格を有しないで違法に戦闘する者を殺すのは合法です ⁡
捕虜を殺せば非合法です ④捕虜であるか分からないものを殺した時、国際法上主権国家に有利に解釈されます⁡

・シナ軍との戦闘について
『シナ軍の軍司令官である唐生智は、玉砕の命令を出した翌日に"自分だけ逃げてしまった"…(略) 』⁡
それが大問題でした。 軍の最高司令官がいなくなったのです。⁡

・シナ兵がやたらに便衣隊となった。⁡
便衣兵というのは民間人の服を着た"戦争犯罪人"であり、殺されても文句は言えない存在。
シナの便衣隊はその"違法行為"を戦略として採用したもの。⁡

・捕虜は優遇するというのが日本軍の原則。⁡
敵の最高責任者がいなければ、その部下となる兵士を捕虜にしたくても出来なくなってしまう。⁡

(中国の歴史をみると捕虜は穴埋め、アメリカではブルドーザーで埋め、ロシアではシベリアに送られ強制労働された)⁡

・中国軍は古今東西、掠奪をするもの。⁡
プロレタリア文化大革命に関係なく、多くの掠奪をしてきた歴史的事実が中国にはある。⁡

・掠奪するのが中国軍の習性⁡
どんなに優秀で信頼おける上官が上にいても、その習性は抑えられない。⁡

・日本は軍事カリスマによって、大日本帝国は成立した。⁡
日清、日露戦争以前の天皇は「江戸城は朕には大き過ぎる」程度の存在で、"軍隊は国民を守る"という考えが庶民の中に根付きはじめていた。⁡

(司馬遼太郎が日本軍は日本の街中を直進行軍すると聞いたとき、軍に対し嫌悪感を抱いた理由か?)⁡

・プライドが高いせいか、日本軍の犯罪発生率は世界最低だった。⁡
証拠に日本兵が武器を横流し(売買)したという話は一つもなく。弾薬一つなくしても部隊全員で探させられる。⁡

・"無責任は日本外交官の常"。⁡
責任を武官に取らせ、自らのキャリアは変わらず出世する。⁡

野村吉三郎全権大使の英語は国務長官ハルに通じていなかった
『野村は通訳を入れることを拒否した。しかし、私は彼の英語が分からなかった』(コーデル・ハル回顧録)⁡

※少しくらい英語ができるからと、重要な事柄に関しては、軽々に英語で話し合うべきではないですね。⁡

・日本陸軍があまりにも貧弱なので石原莞爾が真っ青になった。⁡
むしろ軍縮に向かった日本。
二・二六事件(クーデター)が起こる。⁡



戦前・戦中・戦後⁡
ー何が正しく、何が間違っていたのかー⁡


#昭和の日本史 #戦闘と捕虜について #記録

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読んだ本の紹介 
2022 / 11 / 27 ( Sun )
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ママには言えない

タイトルは「母親も共犯者」が相応しく思う。
実父が娘に7年に及ぶ性虐待と暴力を行い。母親は「幸せな家族」を演じるため、その行為を黙り続けた犯罪の記録。

子供の変化に誰も気づかず(気づかないふりをして)加害者の言い分を鵜呑みにし、
親戚も学校の教師も同級生も子供のことを(暴力を受けてるにも関わらず)案じていないのが凄まじい。

「学校では品行方正で知られている子がうちでは問題児だなんて、先生たちはずいぶん驚いたはずだが、それについて何も言わなかった。」

親ガチャという言葉になるが、親が本性を隠しながら表では「いい家族」を演じる潜在犯は世の中に多く潜む。
周りは事件が起きてしか騒がず、私たちには関係ないと目を背け、都合のいい噂だけを信じる。
恐ろしいことなど私の近くでは起きていないと。

「人間というものは、自分が信じたいと思うことを信じるのだ。たとえ相手が嘘をついているとしても」

親も含め、子供が暮らす学校とその社会も共犯になっている。おかしいことに実際は気づいているのだから。
日本だけではないのだと痛感させられる。



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天使と人の文化史読書感想

天使と悪魔は同じところからやって来るように思う。
外界へ出た結果が人間にとって悪となるか善となるかは分からないけど、大きな善意が不幸をもたらす事もあるし、悪意が時に災いを知るヒントとなる場合もある。

神からの言葉も、教皇からの言葉も、その意味するところはどれも同じではないのだから…。

他人の言葉を鵜呑みにするより、自分の中にいる天使からメッセージを拾うことが大切だと思う。




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サイクリック宇宙論
2022 / 10 / 12 ( Wed )
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サイクリック宇宙論とは、宇宙がサイクル(循環)している理論。
並行する2つのブレーンが衝突することにより、宇宙の膨張と収縮が周期的に起き、宇宙が永遠に繰り返されるというもの。


意外にも、2003年に荒木飛呂彦がストーンオーシャンの中で似たようなサイクル世界を描いていたのでスンナリ理解する事ができる。(一巡するパラレル世界)

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インフレーションでは突然起こった特異点が無限に膨張し、最後は消え果てるという末法宗教感があるが、
サイクリックの場合は果てがない。
目にするダークな夜空すらも過去にあった可能性を示す。

終わりを選ぶか、循環を選ぶか、または別のモデルを探すかはコースの選択に近いとも言える。

そして、
人類がサイクリック後にも生き残れる可能性がある。(のだァ)
インフレーションモデルではそれが不可能だが、
ブレーン同士の衝突に耐えうる技術と空間があれば、一兆年というコールドスリープを経て再び目覚めることも…。




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